湯浅家TRPG日記

妹とのTRPG日記を書いています

入院中の妹とエモクロアTPPGやった 〜準備編〜

前書き

※妹本人に公開許可もらってます

この記事に登場する私の妹は現在入院中。幸い経過がよく、元気な時間が増えてきて、それに伴って自由時間も増えてきました。

そうすると暇な時間も出てくるのですが、直接会いに行こうにも、コロナ禍で満足に面会もできません。

ですから、せめてなにかオンラインで、2人で遊べないかしらんと思い、提案したのがTRPGでした。

 

病院の中にはたくさんの人がいらっしゃいますし、たとえ同室の方が退院して1人になることができても、しょっちゅう看護師さんが訪れます。そのため、声を出してのTRPG、いわゆるボイスセッションは難しい環境です。

ですが、両手は自由に動かせるため、スマートフォンでチャットを行うことは可能でした。そのため、妹にはスマホを使ってもらって、テキストでTRPGをやってもらっています。

妹の体調を悪くさせてはいけませんから、私の方から一回最大一時間、体調が悪くなれば即中断という制限もつけました。

 

そのような特殊な環境、状況ですから、もしかすると、本記事で行っているセッション(※TRPGを始めてから終えるまでを表す言葉)は、一般的なセッションとはまた毛色が違っているかもしれません。姉妹でのセッションですから、初対面の方や友人とやるときとは雰囲気も異なるでしょう。

また、わかりやすいように文章を修正したり、順序を入れ替えたり、脚色をしたりしていて、フィクションが混ざっています。説明にも私なりの言葉を使っているため、違和感を覚える方もいるかもしれません。あえて本来の順序を守っていない部分もあります。

本記事を読む際は、以上を踏まえて読んでいただけると幸いです。

 

もし皆様が同じようにTRPGをされることになりましたら、目の前の相手が不快になっていないかよく見て、相手に対する敬意を忘れずに、自分達に合った形式、自分達に合ったシステム、自分達に合ったシナリオで、楽しく遊んでいただければと思います。

 

TRPGってなに?

〜ある日のチャット〜

私「妹ちゃんとTRPGやりてぇな。やろうぜ(急)」

妹「いいよ〜」

私「天才?」

 

******

 

私「……とは言ったものの、そもそも妹ちゃん、TRPGってわかる?」

妹「なにそれ〜」

私「TRPGっていうのは、テーブルトークRPGの略。ゲーム機を使わずに、会話でRPGをするゲーム。やろうと思えばチャットでもできるんだよね」

妹「ほ〜」

私「大体、GMゲームマスター)っていう、物語を読み上げたりしてくれる進行役と、PL(プレイヤー)っていうキャラクターを作って操って物語の登場人物になりきる人に分かれてる。

最初のうちは私がGMをやるから、妹ちゃんにはキャラクターを作って操ってもらいたいんだ」

妹「おけまる水産🐟」

 

******

 

私「それでだ。例えばゲーム機で遊ぶにしても、ゲームソフトがないと遊べない。TRPGにもそのゲームソフトと同じような概念がある。それにあたる単語が、システム。

ゲームソフトにたくさん種類があるのと同じように、システムも何種類もある。ファンタジーができるシステムもあれば、現代の日本に住む一般人になるシステムもある」

妹「へ〜」

私「で、システム、選びたいんだけど……。なにで遊ぶにしても、そのシステムで遊ぶための本、ルールブックを買わないとなんだよね。

オンラインでTRPGやるならルールブックは1人一冊欲しいんだけど、買うにしても妹ちゃんは学生だからお小遣いも余裕ないだろうし、そもそも入院中だし……。嵩張る大判のルールブックは病室に置きづらい。

私が買うのも考えたんだけど、買ったら買ったで、『やんなきゃ!』ってプレッシャーになるかもしれないじゃん。それは嫌なんだよね……」

妹「ほ〜」

私「だから、最初のお試しセッションは、無料のシステムでやろうと思います!プレッシャーとかなく、気楽にできるのが一番だから。もしそれでTRPGに興味が出たら、いずれはルールブック買って2人でTRPG……っていう夢は置いておいて、無料でできて、なおかつ私がGMを務められるシステムは二つあります。それがクトゥルフ神話TRPGの7版と、エモクロアTRPG

妹「へ〜」

私「クトゥルフ神話TRPGの7版はクイックスタートっていう無料版でできるんだけど……。ステップアップしてしっかり遊ぼうと思うと、クソデカルールブックっていう壁にぶち当たるんだよね。私は持ってるんだけど、妹ちゃんの部屋にそのルールブックは置きづらいから……、今回は完全無料のエモクロアTRPGをやりたいと思っています!」

妹「はーい」

 

エモクロアTRPGってなに?

私「エモクロアTRPGのルールブックはこれ」

emoklore.dicetous.com

私「TRPG入門者の妹ちゃんが1人で読むのはわけわかんなくてつらいと思うから、一個一個説明していくね。まず、世界観について」

私たちの暮らす現代とよく似たもうひとつの世界。
超常の存在……《怪異》たちが、人々の傍らに確かに存在する世界。

それが、このゲームの舞台です。

この世界の《怪異》たちは、ただ怪奇現象を起こすだけではなく、
近づいた人の感情を変異させる力をもっています。
その特異な性質から、彼らは「エモクロア」とも呼ばれています。

私「このTRPGは、《怪異》っていう超常的な存在がいる世界が舞台のTRPG。ってことだけ踏まえてたらあとは結構自由。現代日本でもいいし、外国でもいいし、夢の世界でもいいし、1900年代でもいいし……。《怪異》も自由に考えられるから、ほんとに自由度は高いんだよなぁ。

妹ちゃんは、この世界に住む人間を作って操るんだ。エモクロアTRPGでは、その、PLが作って操るキャラクターのことを『共鳴者』って言うよ」

 

シナリオについて

私「システムで遊ぶためには、そのシステム用のシナリオ……物語が必要です。

妹ちゃんの体調最優先だから、今回はテキスト形式一時間×三日で楽しめるシナリオをやるよ。そんなシナリオは知らないから今から書くね

妹「ガンバッテ」

私「なにかテーマがほしいなぁ。ぱっと思いつく単語三つ言ってくれない?」

さっきからいろんなところが痛い妹「肩痛い、頭痛い、首痛いしか出てこん」

私「クソ笑った

さっきくしゃみで鼻血が出た妹「他には鼻血、くしゃみ、鼻水があるけどどうする?」

私「そうだなぁ、じゃあ今からウェブサイトにある1か2しか出ないサイコロを振るから、1がでたら痛いシリーズ、2がでたら鼻シリーズね。……2だ。鼻血くしゃみ鼻水で書くよ。

明日には最初の一時間分くらいができてると思うから、暇なときにやろう」

 

キャラクターシートについて

※本記事のキャラクターシート作成手順は、本来のキャラシ作成手順とは一致していません。また、本来ならばPLが作成するキャラクターシートを、GM主導で作成しています。実際のキャラクターシート作成方法は、下記URLを参照してください。

emoklore.dicetous.com

私「あとは、キャラクターシートを作らないとだなぁ。PLが操るキャラクターがどんな子かPLが考えて、ステータスを決めたりしないといけないんだ。それを書き込むのがキャラクターシート。エモクロアTRPGはオンラインで記入できるね」

妹「ユワッチガンバッテ

私「ま、まぁTRPG入門で初手キャラクターシート作成、しかもオンライン説明しかできないってなるとキツいのは事実。楽しいんだけどね……

キャラクターシート段階で疲れて断念してほしくないから、最初のお試しセッションだけキャラクターシートを私が作るのは正直アリ。いや人によってはナシかもしれないけど私はアリにした。

時間とやる気があるならそりゃ自分で作るのが一番だけど、あんまり長いこと妹ちゃんを拘束できないしなぁ……

セッションで楽しんでくれたら自ずとキャラクターシートも自分で作りたくなってくるだろうし、今回は私が作ろっか」

妹「お〜」

私「そうだなぁ、キャラクターには能力値っていう、その人がなにに秀でててなにが苦手かみたいなのを表すものがあるんだよね。7つの項目に合計25点を割り振るんだけど……。

妹ちゃんは、運動神経いいやつ、器用なやつ、メンタル強いやつ、五感が鋭いやつ、頭いいやつ、顔がいいやつ、金持ってたりして社会的地位があるやつ、どれが作りたいとかある?」

妹「顔が良くて、器用なやつ」

私「素晴らしい!逆にこれはそんなに秀でてなくていいやってやつある?」

妹「運動神経とかは標準でいいや」

私「わかった!とりあえず、1〜6点選べる中で3〜4点が平均らしいから、器用と魅力を5にしてあとは3にしておいたよ。

職業はどうしよう?学生でもいいし、モデルとかアイドルでもいいよ。どうせキャラに沿ったシナリオ書くから」

妹「OLさんで」

私「いいねぇ!お名前と年齢はどうしよう?名前考えるの苦手だったら、それも私が考えてもいい。年齢も20代〜30代とかおおざっぱでいいしね」

妹「名前はてきとーでいいよ。年齢は20代後半がいい」

私「オッケー!松村春乃 28歳でどう?」

妹「いや、27歳

私「こだわり!いいねぇ!

あとは技能値と共鳴感情だけど……これが難しいんだよね。うーん、正直考えるのは一旦シナリオやってみて、判定や共鳴っていう概念について理解してからでもいいと私は思ってる。妹ちゃんがよければおまかせってことで私が適当に入れておくけど、どうしよう?」

妹「おまかせでいいよ」

私「オッケー!技能値おまかせ、共鳴感情はランダムで入れておくね。設定は入ってないけど……一応、これでセッションができるくらいの情報は入れられた。お試し体験セッションだから、このくらいあればいっか。キャラクターシート完成だ!」

最後に

私「準備はこれで終了かな。あとはシナリオを書いて、妹ちゃんの元気なときを見つけるだけだ!」

妹「あざっす。元気とやる気があるときに言うわ」

私「うん!一時間×三日って言ったけど、疲れたら途中で切るとかでも全然オッケー。次時間取れたら、セッションで使うココフォリアっていうサイトの使い方を教えるね。その後、一時間くらいとれるときがあったら、実際にキャラクターを操ってシナリオをやってみよう」

妹「了解」

私「楽しみだ!」

 

次回、多分セッション編前編